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◇2019-10-28 (月)

近代文学講座後期第1回を開催

  • 近代文学講座後期第1回を開催

10月28日(月)、セミナーハウス・志賀直哉旧居にて「近代文学講座 ―文学表現の諸相― (後期第1回目)」を開催しました。講師は京大以文会会員の植村正純先生です。


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まず本講座後期の内容についてご説明がありました。
ひとつは短篇文学の秀作に焦点を当て、短篇の古典的原点とも言える2500年前の戯曲、ソポクレスの『オイディプス王』と、同じく『コロノスのオイディプス』、竹西寛子『松風』、向田邦子の『鮒』を取り上げます。
もうひとつは現代女流作家を通した古典文学論についてご講義いただきます。
始めに『オイディプス王』の物語の概要や、舞台として演じられた頃の、社会的背景などについてお話いただきました。『オイディプス王』については、次回までに参加者の皆さんが単行本を読み、次回以降に改めて物語を順に追って解説いただきます。

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次に男女の機微を扱った2つの短篇小説についてお話をいただきました。
そのうち本日は竹西寛子の『松風』を、まず参加者全員で黙読し、全体の流れを把握した上で、再度、先生と一緒に、重要な箇所の拾い読みを行いながら進めていただきました。


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特にタイトルや文中に登場する「松風」は、何を表しているのか、また登場人物の台詞の意味などについて参加者の皆さんに問いかけたところ、非常に多くの意見や議論すべき命題が上がりました。
「特にこうした男女の機微を描いた小説は、それぞれの読者の体験を通して、自由に解釈を託されているのですね」とお話をいただきました。

次回は向田邦子の『鮒』を取り上げ、同じ男女の機微を描く作品として、竹西寛子の描く世界観や文体との違いの検証を試みる予定です。


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旧居の中庭に面した窓枠には、縄に結えられた渋柿が吊るされています。この風景を見ると、先日までかんかん照りの日々が続いていましたが、気がつくと秋風の爽やかな季節となっていることに気づきます。本日の短篇小説『松風』の最後の下りと同じ、晩秋が、駆け足で迫って来ているのを感じます。

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