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◇2019-10-25 (金)

奈良学園公開文化講座第34回「沖縄に見る日本文化の基層」を開催

  • 奈良学園公開文化講座第34回「沖縄に見る日本文化の基層」を開催

10月21日(月)、学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居において、奈良学園公開文化講座を開催しました。


第34回目となる今回は、桃山学院教育大学客員教授・元奈良学園大学特任教授の渡邉規矩郎先生を講師に迎え、「沖縄に見る日本文化の基層」というテーマで講義を開催いたしました。
渡邉先生は長年、日本文化の基層について研究活動を積み重ねてこられ、現在は沖縄へ完全移住され、現地で活動を続けておられます。

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守礼門の写真とともに、御神木とされるアカギの木、宝木といわれるビロウ(クバ)の木とその利用についてのお話から始まりました。
遠く離れた伊勢神宮に納められた刀の柄に沖縄のアカギが使われているそうです。


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次に「文化は僻地に残る」という民俗学者の柳田國男さんの言葉が紹介されました。
日本本土の住民や文化と、沖縄の住民や文化が同じ起源を持つという「日琉同祖論」の観点から、言語や伝統行事の共通点についてたくさんの具体例を挙げつつお話をされました。日本で古代に使われていた言葉と沖縄の言葉には、共通するものが見られます。
古い言葉で「黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)」の「ヒラ」は沖縄の言葉で「坂道」という意味です。


また沖縄には祖先崇拝、自然崇拝が強く根付いており、一年を通じてたくさんの伝統行事があり、日本古来のあり方に通ずる点が多いそうです。
冬至の日の出を祝う「わかてぃだ」を代表例に、太陽信仰が土台となっています。
神司は女性と定められており、この点も邪馬台国の卑弥呼など女性が信仰の要となっていた時代の日本と共通します。


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最後に渡邉先生は、明治時代に芳賀矢一が日本人の性質について提唱した「国民性十論」を引用され、「『祖先を崇び、家名を重んず』『草木を愛し、自然を喜ぶ』など、これらの精神は今も沖縄の文化に残っているのではないかと思います」と講座をまとめられました。
質疑応答の時間があり、「ヒラ=坂道」という古語についての気付きや、宗教観についてなど、多くのやりとりが活発に交わされました。


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庭ではツワブキが黄色い花をつけていました。日本の自然下では福島県や石川県以西から沖縄にも分布しており、葉柄を食用にすることもあるそうです。
日本人と同じように、遠い昔に海を渡ってたどり着いて分かれ、広がっていったのかもしれません。


奈良学園公開文化講座/志賀直哉旧居

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