「いじめ予防授業」を行いました
❆2025-09-24 (水) M1(小5)生を対象に「いじめ予防授業」を行いました。講師にお越しいただいたのは、ならまち法律事務所の宮坂光行先生です。
まず、先生が「いじめってどんなこと?」と質問を投げかけました。児童たちからは仲間外れにすること」「からかうこと」「暴力を振るうこと」「悪口を言うこと」などの意見が出され、中には「されたら嫌なことをすること」という声もありました。
授業では、実際に起きた事件で児童が遺した手紙と、その母親の手紙が紹介されました。子どもたちは真剣に耳を傾け、涙をぬぐう姿も見られました。宮坂先生は「いじめは関わるすべての人の大切なものを奪う」とお話しされ、空のグラスとペットボトルに入ったお茶を取り出しました。空の透明なグラスが心、茶色いお茶がつらい気持ちだとすれば、嫌なことがあるたびにグラスには茶色い液体が溜まっていきます。蓄積された嫌な気持ちが心いっぱいに溜まって、溢れ出してしまう最後のスイッチは、ほんの一滴の悪意かもしれません。実際の心はこのグラスのように目に見えるものではありません。嫌がっていなかったら大丈夫と思う人もいますが、本当は深く傷ついているかもしれないのです。
また、「見ているだけなら大丈夫でしょうか」と問いかけられ、ドラえもんのしずかちゃんの立場を例に考えました。「直接やめてと伝える」「先生に相談する」「寄り添う」といった意見が出され、先生は「小さな行動でも大きな力になる」と強調されました。実際に一言の声かけでいじめがなくなった事例も紹介され、子どもたちは深く考える様子を見せていました。
最後に先生から「小さなことで深く傷つけることもできるし、小さな行動で誰かを助けることもできる。思いやりを持って考え、行動できる人になってほしい」とお話がありました。
今回の授業を通して、子どもたち一人ひとりが「いじめを黙認しない、自分にできることをする」という気持ちを新たにしました。本校では、今後も日々の学校生活や学級活動の中で、思いやりの心や助け合いの姿勢を育んでいきたいと思います。