21世紀に入り、急速に情報化、国際化、成熟化、高齢化が進展していくなかで、これからの時代に求められる人材とは、情報化社会にあって多量の情報に流されず主体的に処理できる自立的で創造的人間であり、国際化の進展するなかにあって宇宙船地球号の乗組員として人類の平和に役立つ事の出来る人間です。また豊かで便利な成熟化社会にあって、物質万能の風潮のなかで人の情けや、心の痛みの分かる情操豊かな人間であり、高齢化の進むなかで最後まで自分の生きがいを持ち続け、社会に尽くす事の出来る人間です。
学校法人奈良学園は、こうした時代の要請に応えるために、周囲に豊かな自然があり、また関西文化学術研究都市(京阪奈学研都市)に隣接するここ登美ヶ丘の地に、幼稚園から高等学校までの一貫教育を進める新しい学園を設立いたしました。
この奈良学園登美ヶ丘幼・小・中・高では、「自ら生きて・活きる」を礎とし、「和の精神」を大切にするという建学の精神の下、自立心に富み、日本の文化・伝統を大切にする、教養豊かで高い志と限りない探究心・論理的思考力をもった、世界に通用する人間性豊かな真のリーダーを養成したいと願っています。
奈良学園登美ヶ丘では幼小中高 3+4-4-4教育システムを、自然豊かで広大な敷地内で実践しています。
各棟が有機的に結合して配置され、異学齢交流も可能な空間になりました。
ここで、建学の精神である「自ら生きて・活きる」を礎に、和の精神、逞しく生きる力、科学的に物事を見る力を育み、新しい時代を積極的に切りひらく、世界をリードする高い志を持った人材の育成を目指します。


『和の精神』『逞しく生きる力』『科学的に物事を見る力』
この三つの柱を総合的に象徴化した
『言万葉の絵樹』
各棟の要であるC棟2Fに明るい吹き抜けのサイエンスホールがあります。
そこに描かれた、この『言万葉の絵樹』は、多くの科学者たちの言葉を用いて、自然の成り立ちや人間の在り方を表現しています。
サイエンスは人の創造した知識や経験の総称です。
この絵樹には、それらを生み出した先人の努力や迷い、見えたり消えたりする真実、光と闇のある現実など、さまざまな運命や偶然とともに進化を遂げてきたことが表現されています。

『47人の科学者』
科学史・技術史上、その発展に偉大な功績を残した人物47人を選定しています。
『言万葉の絵樹』の言葉と合わせ、時代を切り開いてきた科学者、技術者たちの魂に触れることができます。
