奈良学園登美ヶ丘では、小学校、中学校、高等学校という従来の枠組みを超えて、12年一貫教育システムを採用しています。小学校から高等学校までの12年間を、4年毎のターム(期間)に区切り4-4-4制のカリキュラムを展開することで、より発達段階に応じた教育ができると考えました。小学校1年~4年に相当するタームをP(Primary)、小学校5年生~中学校2年生に相当するタームをM(Middle)、中学校3年生~高等学校3年生に相当するタームをY(Youth)と名付けました。このようにタームを分けた事で、小学校から中学校に進む段階で大きく変化する教育環境を、奈良学園登美ヶ丘では丁寧に繋ぎ、連続した学びを展開できると考えています。
幼稚園は、この4-4-4制の12年一貫教育システムに繋がる最も基礎的な教育期間と位置付け、PP(Pre-Primary)と名付けました。また、奈良学園登美ヶ丘の幼稚園から高等学校までの教育システムを「3+4-4-4制」と表現し、教育課程についても子どもの発達段階を踏まえて工夫しています。
施設もカリキュラムの一環と捉え、職員室や特別教室があるC棟を中心にして、風車の羽のように、PP棟、P棟、M棟、Y棟を結合して同一敷地内に建設しました。この校舎「学びの風車」によって、異学齢交流活動を充実させ、子どもたちの社会性やリーダーシップを育成するだけでなく、校種を超えた教員の連携もスムーズに行うことができるようになりました。先に述べた小中連携だけではなく、幼・小・中・高の連携も充実しています。
奈良学園登美ヶ丘では、この教育システムを活用して、子どもたちの個性を伸ばし、高い学力を身につけた世界で活躍する真のエリートの育成を目指しています。