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M4いのちの授業

校長
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9月14日(木)、M4(中2)生対象の「いのちの授業」を開催した。お越しいただいたのは、奈良県助産師会の出前講座「ハートポケット」の方々。講師の先生の最初の挨拶で、「皆さん、助産師ってどんな仕事をするか知っていますか」という質問が投げかけられた。すぐにはピンと来ない者もいたようだが、「お母さんの出産の手助けをする仕事」と答える女子生徒がいてくれた。

この日の内容は、2コマの授業時間を使って、「思春期の心と身体」「妊娠・出産について」「よりよい人間関係のために」「メッセージ」という構成であった。時間の都合で、最初の「思春期の心と身体」だけを聴かせてもらった。「子ども以上、大人未満という難しい時期であり、自分の身体や心のこと、さらには異性や同性のことに興味関心を持つと共に、それに関しての様々な悩みを抱える時期である」と先生が説明される。そして、「思春期症候群」と言われるこの時期に起こりやすい様々な心身の症状についての話になる。全体的に見ると皆元気そうな生徒たちだが、個々にはそうした症状に思い当たる者もいるようで、朝起きるのがつらい、食欲がない、何もかも嫌になる時がある、イライラする、めまいや吐き気があるなどの話に真剣に聞き入る者が多くいた。これに対して先生は、「セルフメンテナンス」という言葉を使って、「自分自身をよく知り、自分自身の取り扱い方を身につけてください」とアドバイスをしてくださった。

次に話されたのは「思春期のからだ」のこと。男女の違いやホルモンの影響、身体の中の変化についてである。ここで登場したのは、男女の違いを説明するための手作りの模型(?)である。これを使っての真面目で真っ直ぐな話に、生徒たちの表情はより真剣になった。自分に身近な話であり、なかなか他人に聞けない話であり、他人との差を感じたり考えたりするところが多いからだろうと思う。先生が強調されていたのは、噂話を安易に信用しないこと、個人差が必ずあること、自分の身体を大切に扱うこと、どうしても気になったら専門家に相談してみることなどである。
14歳という年齢の生徒たちが、真面目に真っ直ぐに考え、受け止めてくれたと思う。