ニュース

Y3オーストラリア語学研修出発

校長
  • Y3オーストラリア語学研修出発
  • Y3オーストラリア語学研修出発
  • Y3オーストラリア語学研修出発
  • Y3オーストラリア語学研修出発

5月28日(日)午前8:00、関西国際空港にY3(高2)生たちが揃った。第6回オーストラリア語学研修出発の日である。前々日の結団式の時に思った「何となくふんわりとした雰囲気」がこの日も続いているように見受けられた。と言うのも、"自分で"、"自分たちで"という行動よりも、空港まで送って来てもらった保護者の方にあれこれと世話をしてもらったり、ツーリストの添乗員さんたちの指示がないとなかなか動けなかったりという光景が見られたからである。もちろん、我が子を2週間海外へ送り出す保護者の方にとってはやはり心配に思うことが多いであろうし、添乗員さんにとってはこの出発が第一の大きな関門であることが分かっているためテキパキと業務をこなさなくてはという思いがあるためにこのような光景になるのであろうが、肝心の生徒たちにそうした周囲の思いが伝わっているのか、理解できているのかが気になった。出発式の挨拶でもそのことに触れ、「自分のことは自分で!」をもう一度繰り返させてもらった。

とは言え、明るい表情で、元気にこの日を迎えてくれたことを嬉しくも思った。希望者ではなく、学年全員での参加のため、中には参加を負担に感じたり、不安が募っている者もいるだろうと思う。それでも「全員で行くのだから」と腹をくくって彼らは参加してくれたのだろう。この2週間を終えた時に、最初の思いとは違って、「行って良かった」、「もっと居たかった」、「もう一度行ってみたい」と思えるような体験になってほしいと願っている。

例年の出発時と違って、今年は手荷物検査場へ入るのに長蛇の列がなかった。アジア各国へ帰国する外国の方が少なかったようだ。いつもようにその入り口で最後の見送りをした。中には、パスポートと搭乗券をしっかり握りしめてやや緊張した表情の者もいたが、多くの生徒たちは笑顔でその部屋へと入って行った。この行事が毎年継続できていることを嬉しく思うと同時に、一人ひとりがこの2週間で大きく成長してくれることだろうと思いながら、最後の生徒の背中を見送った。