ニュース

M4白浜宿泊研修

校長
  • M4白浜宿泊研修
  • M4白浜宿泊研修
  • M4白浜宿泊研修
  • M4白浜宿泊研修

5月22日(月)、M4(中2)生の白浜宿泊研修2日目の様子を視察するために朝から車を走らせた。まず着いたのは、近畿大学白浜水産研究所。A組が研修中であった。3つの班に分かれて、施設見学をしていた。マグロの実物大の模型のある部屋では、マグロの完全養殖が成功するに至るまでの経過や苦労が語られている。海に設けた生簀では、養殖のクエや鯛などが成長を重ねている様子を解説してもらっている。水揚げされた魚たちを調べたり、保管される様子を伝えている研究者の方もいる。いつも思うことだが、この水産研究所の方々は情熱的で、本当に魚や水産についての研究が好きな人たちである。しかも、中学生に対してもその情熱を何とか伝えたいという思いで一生懸命に指導してくださる。ありがたいことだ。

施設の見学に続いては、養殖魚のための「エサ」「寄生虫」「海水」の研究体験である。このような地道な研究がいかに大事かを研究者が語ってくださる。天然魚に寄生する虫を取り出すのは少し気味が悪いという様子であったが、それでも果敢にチャレンジしていた。海水の濃度の説明では、海洋の中心部と陸地周辺で濃度が違うのはなぜかの質問にうまく答えることができていた。指導してくれる先生方の熱心さが生徒たちにも伝わってくるのが見ていて分かった。

午後からは、C組に同行して、南方熊楠記念館と京都大学白浜水族館を見学した。熊楠記念館では谷脇幹雄館長が全館を直接解説してくださった。この谷脇館長の説明が、まるで「知の巨人」と呼ばれた熊楠そのもののように、バイタリティーに溢れた、圧倒的な知識に基づくものであったことに私は感心した(生徒たちはやや疲れ気味であったが)。また、今年3月にリニューアルオープンした同館はとても素敵な建物で、屋上から眺める景色も最高であった。京大水族館では、やや地味ではあるが、さすがに研究機関としての水族館だけあって、様々な海洋生物が細かい種類に至るまで展示されており、好きな者にとっては何時間でも居られる場所であると感じた。

明日3日目は、紀州備長炭作業体験や梅干し作り体験などの「ほんまもん体験」にチャレンジするそうである。良い天気に恵まれ、熱い人たちに囲まれ、意義ある研修にしてほしい。