




◇2026-04-13 (月)
白い平面で構成されたル・コルビュジエのサヴォア邸が美しいのは、その建築様式だけでなく、これを取り囲むフラットな庭の存在も大きいのではないでしょうか。建築の美的価値において建物と庭園は分かちがたく、両者は一体のものとして存在します。志賀直哉旧居のサンルームも同様です。天井のガラスに目が奪われがちですが、窓の外に広がる庭園の存在があってこそ、「外部と内部のあいだ」にあるサンルーム独特の空間美が立ち現れます。
この度、奈良市役所の池田氏のご尽力もあり、志賀直哉旧居の「庭園」が奈良市指定文化財に指定されました。平成20・21年の学校法人奈良学園による復元修理工事は建築のみならず庭園にも及んでおり、その景観は志賀直哉が暮らした当時の姿を再現したものです。旧居にお越しの際には、ぜひ庭園にもご注目ください。
余談ですが、奈良公園民である私は、葉桜まじりの「清明」の奈良公園こそが格別だと思うのです。花粉は落ち着き、野鳥の声が響き、暑すぎず寒すぎず、そして蚊もいない。1年のうちでこの瞬間こそ、ザ・奈良公園なのではないか、と。
現在、奈良市指定文化財の名勝には、他にも正暦寺福寿院庭園と興福院庭園があるようです。観光客で混雑するGW前に、奈良市の名勝めぐりを満喫するのも良いかもしれませんね!
学校法人奈良学園 経営情報部 tana