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◇2025-07-21 (月)

志賀直哉旧居特別講座 白樺サロンの会《『悲しみよこんにちは』を読むーーフランソワーズ・サガンとその時代》開催

  • 志賀直哉旧居特別講座 白樺サロンの会《『悲しみよこんにちは』を読むーーフランソワーズ・サガンとその時代》開催
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 奈良学園セミナーハウス志賀直哉旧居にて特別講座「白樺サロンの会」を開催しました。
今回のテーマは、「『悲しみよこんにちは』を読むーーフランソワーズ・サガンとその時代」です。
講師には、関西学院大学教授・東浦弘樹先生をお迎えしました。

 講座の冒頭、東浦先生から「かつてフランス文学や映画は、オシャレで多くの人の憧れの的でした。では今、フランス映画と聞いて、すぐに思い浮かぶ作品はありますか?」という問いかけがあり、今は特に関心をひきつけるようなフランスの作品が思いつかないことに参加者も頷きました。

 18歳で一躍注目を集めたサガンは、その若さと鋭い感性で文壇に衝撃を与えました。
彼女のデビューは、ランボーやラディゲといった、早熟な才能として名を残す作家たちと比較されることもあります。

 『悲しみよこんにちは』は映画化され、主演のジーン・セバーグのショートカットは「セシルカット」として当時話題になりました。
講座では、印象的な冒頭の一文「悲しみよさようなら」で始まる小説の一節を紹介。
続いて物語のラストで主人公セシルが語る印象深い言葉も取り上げられました。
自由奔放な生活を楽しむセシルが、父親の愛人、生活観の異なる叔母アンヌの存在に心揺さぶられ、やがて父親との元の生活を取り戻そうと策略を企てます。
アンヌは家を出た直後、交通事故に遭い命を落としますが、その死が事故か自殺かは明確ではありません。
ただ一つ確かなのは、叔母の死がセシルの心に深い悲しみとして残り続けるとい物語です。

 講座では、物語の鍵となるセシルの冷静な自己分析や三角関係の構図、そして若さゆえの無邪気さと残酷さが交錯する複雑な人間模様に焦点があてられました。

 ところでこの日は36度超える猛暑の中の講座となりました。
おそらく『悲しみよこんにちは』で登場する、フランスの夏のバカンスとは比較にならないほどの厳しさです。
会場では保冷剤が配られ、参加者たちは掌にその涼しさを感じながら、熱のこもった講義に耳を傾けていました。

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