学校法人奈良学園

ニュース & トピックス
ニュース & トピックスニュース & トピックス

ニュース & トピックスニュース & トピックス

◇2024-04-22 (月)

奈良学園公開文化講座 第68回《古武道へのいざない》を開催しました

  • 奈良学園公開文化講座 第68回《古武道へのいざない》を開催しました
  • 奈良学園公開文化講座 第68回《古武道へのいざない》を開催しました
  • 奈良学園公開文化講座 第68回《古武道へのいざない》を開催しました
  • 奈良学園公開文化講座 第68回《古武道へのいざない》を開催しました

 4月22日(月)、奈良学園セミナーハウス・志賀直哉旧居にて、奈良学園公開文化講座第68回「古武道へのいざない」を開催しました。講師は武神館古武道最高位師範の柳生久志先生です。

 まず、武神館古武道の視点から、古武道についてご説明いただきました。一般に武道と言われている剣道や柔道、空手などスポーツとしての競技は、それぞれ「叩く」「蹴る」「投げる」など、ルールに基づいて単体の技を中心に行われています。それに使われる道具も、競技ごとに決まっていて、特に国際競技としての武道では、厳密な国際規定があり、それに沿って対戦します。スポーツ競技としての武道では、危険な要素を禁止し、お互いに怪我をさせないようにする決まり事や注意事項があります。

 ところが古武道の場合は、スポーツではなく攻める側も守る側も命懸けであることが基本となっています。そのために古武道では、素手の技から入り、剣、棒、槍、薙刀、十手、手駒など様々な技や武器が使われるそうです。道場では、それらを使った組手稽古などが中心で行われるそうです。つまり古武道は、対戦して点数を競うためのものではなく、あくまでも生き延びるためのものであると教えていただきました。

 講座では大画面プロジェクターを使用して、関節技や筋肉を掴む技、力の入れ方や方向などを使って、相手の攻撃を回避する方法など、実際に先生が教えている様子を動画で見せていただきました。

 最近は古武道を学びに来る外国人の方が多く、特に警察や軍に関わる方々が主に興味を持たれているそうです。また、女性などが身を守るために古武道を学ぶことも必要であると教えていただきました。古武道では、心身の力を抜いて気配を感じることが大切だそうです。

 旧居の庭を歩いていると、庭の花々が、暖かい季節に移り行く気配を、人間よりも遥かに早く、敏感に感じているのがわかります。
足元を眺めると、春めいた気配を一斉に受け取った可愛いサギゴケの花が、芝生の隙間から無数に顔を覗かせているのに気づきます。

▲ページトップ

Copyright (C) Naragakuen. All right reserved.