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◇2022-09-26 (月)

奈良学園公開文化講座 第54回《認知症予防のためのアロマテラピー》を開催しました

  • 奈良学園公開文化講座 第54回《認知症予防のためのアロマテラピー》を開催しました

 9月26日(月)、奈良学園セミナーハウス・志賀直哉旧居にて、奈良学園公開文化講座第54回《認知症予防のためのアロマテラピー》を開催しました。講師は奈良学園大学保険医療学部看護学科の松村あゆみ先生です。


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 我が国の高齢化が進む中で、それに伴って認知症を患う人が年々増加しているようです。厚生労働省の試算によると、2060年には、65歳以上の高齢者のうち34.3%もの人が、認知症を発症すると推計されているそうです。続いて、脳の構造を含めた認知症の種類や原因について教えていただきました。
 また、脳に蓄積し、認知症発症の要因となるアミロイドβを分解する効果のある食べ物や日常的な習慣における注意点についてお話をいただきました。特に、認知症予防に必要な触覚、視覚、味覚、聴覚、嗅覚の5感に働きかけ、脳に刺激を与え続けるることが大切であるそうです。


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 後半は香りによる脳への刺激について、アロマテラビーのお話や、エッセンシャルオイルによる疾病の治療、及び予防について教えていただきました。
 また、先生の指導の下に、参加者がスプレーボトルにエタノールや精製水、エッセンシャルオイルを調合し、手作りのアロマミストを作りました。先生にご用意いただいたエッセンシャルオイルから、実際に自分の好みに合った香りを探し出し、あるいは複数の香りを調合し、自分だけのアロマミストを作る作業に、参加者がみんなが盛り上がりました。やがて参加者のみなさんが作った試作品を紹介し合う中で、セミナールーム全体に柔らかなアロマの香りが漂っていました。


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 「良い香りに包まれて、毎日を楽しく過ごしていただくことが、認知症を防ぐことにもつながります」と先生からお話がありました。


 志賀直哉が73歳の時(昭和31年)に『耄碌』(もうろく)という文章を発表しています。その中で「若い頃は会った人の顔でも名でもよく覚えていて、次に会った時,直ぐそれを憶い出す方だった」が、「それが怪しくなり,年と共に段々ひどくなった」「時には自分でも不安を感ずる事がある」と述べています。 志賀直哉も年齢に伴う認知状への不安を感じていたようです。

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