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◇2020-11-19 (木)

志賀直哉旧居特別講座白樺サロンの会第2回《数学を通して「人間」を考える》を開催

  • 志賀直哉旧居特別講座白樺サロンの会第2回《数学を通して「人間」を考える》を開催

学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居において、11月16日(月)特別講座「白樺サロンの会」を開催しました。


今回は、講師に森田真生先生をお迎えし、先生の研究生活の中で出会われた「新しい人間像の建設」についてのお話をいただきました。


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現在の教育は人間の「弱さ」を否定し、「強さ」ばかりを求めようとしています。しかしどのような人間も、必ず他者の存在に依存し、さらに環境と生命の循環システムへの依存が無ければ生きていけません。つまり、「自分がいかに自分でないものに依存しているのかを知ること」が大切だと教えていただきました。
自分は何にも頼らず自立した「強い」人間だという考え方は、思い込みであり幻想に過ぎないようです。


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あらゆるものが依存関係の中で存在し得るという考え方から、農業においても、化学肥料などを投入し見栄えの良い商品価値を追求した従来型農業は、自然を破壊します。それに対し、自然環境の中で多品種の作物がランダムに育つ協生農法についてもお話しいただきました。
また新型コロナウィルスの大きさ対、人間の大きさは、人間と地球の対比とほぼ同じだそうです。人間がウィルスに感染するように、現在の地球は急激な人口増加と文明の発展によって、地球に感染し、発熱していると言えるようです。
産業革命以降、人類が行ってきた都市づくりや文化活動と思っている事は、地球の病状を悪化させているそうです。
例えばスポーツは、その競技を行うために、自然環境を改造し、特殊な環境を世界中に複製しています。植物の絶えた整地された学校のグラウンドを思い起こせば理解できます。
さらに教育については、自分で何が出来るのかを熟考し、どういうモノに依存しているのかをしっかりと知る習慣を持つことが必要であると教えていただきました。
大事なのは「依存関係を描写する」こと、要するに「私は何のおかげで生きているのだろうか」を考え続けることが新しい人間像を構築するためには不可欠であると教えていただきました。


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旧居の庭には、ツワブキが満開です。とても生命力が強く、この季節になれば、他の草木をかき分けて葉を広げ、無数の花を咲かせます。晴れた日に陽光に照らされた黄色い花弁は、自然の力強さを感じます。

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