学校法人奈良学園

ニュース & トピックス
ニュース & トピックスニュース & トピックス

ニュース & トピックスニュース & トピックス

◇2020-12-08 (火)

奈良学園公開文化講座第42回「キリスト教的価値観-ヤコブの末裔」を開催しました。

  • 奈良学園公開文化講座第42回「キリスト教的価値観-ヤコブの末裔」を開催しました。

12月7日(月)、奈良学園セミナーハウス・志賀直哉旧居にて、奈良学園公開文化講座第5回「キリスト教的価値観-ヤコブの末裔」を開催しました。
講師は奈良学園大学名誉教授湯・奈良女子大学名誉教授の木村優先生です。


20201207_002.JPG


最初に先生からいただいた資料「ヤコブの末裔の概略」から、現在に至るユダヤ人と言われている人たちの系譜についての説明がありました。
旧約聖書に記されたアダムとイブから始まり、カイン、アベル、セト、そしてアブラハムからヤコブ。さらには系譜に連動してノアの箱舟やバベルの塔、イスラム教の発生、ユダヤ教やキリスト教の発生についての話がありました。


20201207_003.JPG


本日のテーマであるヤコブは、系譜の中でもユダヤの歴史だけではなく世界の歴史を語る上で、非常に重要な人物であったそうです。
ヤコブは悪人であったと言われています。にもかかわらず神は彼を許し、さらに祝福したのはなぜかを、ユダヤ的人生観とキリスト教的価値観を踏まえて教えていただきました。
その中で、日本人など東洋的な考え方は主に「性善説」であるのに対し、キリスト教は原罪を基本にした「性悪説」であるそうです。
したがって、真理を追求し、正しいことをきっちりと外に向けて発言することが不可欠であるとされています。
これについてアインシュタインは、「正しいことへの狂信的ともいうべき愛。個人の独立への要求。これらはユダヤ人を生み出している」と述べていることの紹介がありました。
また、マルクスやスピノザの発言や思想、ロスチャイルド家の動向、あるいは近年の紛争や世界大戦においてユダヤ人的資質が、どのように影響してきたかを、史実を例にあげながらの話がありました。


20201207_004.JPG


旧居の中庭では、南天が真っ赤に色づいています。まもなく訪れる年越しのお飾りとして、福を呼ぶおめでたい植物だと言われ、お茶の席では松に添える季節の実として用いられています。また絵画などの素材として頻繁に登場します。
キリスト教の世界では、赤い実は天からの慈しみを表す幸運の象徴であり、かつてはクリスマスの飾りとして、日本では南天が飾られたこともあるそうです。

▲ページトップ

Copyright (C) Naragakuen. All right reserved.