◇2020-09-14 (月)
臨時休館を終え、6月から一般公開を開始した志賀直哉旧居にも、暑さの厳しい季節が過ぎ、涼風も吹き始める季節の移ろいの中で、ようやく見学者も多く訪れるようになりました。
サンルームのテーブルの上に置かれた「思い出ノート」にも、「本当にここは心が休まります」「秋の風がよく似合うお家ですね」などと思い出が綴られています。
中には滋賀や名古屋など、遠くから旧居を訪れる方々も見受けられました。
さて、旧居の庭は、ちょうど季節替わりで、夏の花景色の時期は終わり、秋の風景にはいささか早い季節です。
旧居の池では、茶色くなったハスの実が秋の訪れを感じさせてくれています。ほんの1ヶ月前までは、アオガエルの歌を背景に、鮮やかな桃色の大きな花を咲かせていたハスですが、時の流れの速さを感じさせてくれます。
その中でも唯一、サルスベリの花が満開となっています。
さて、セミナールームでの講座が始まります。
9月28日(14:00〜16:00)には「奈良文化講座」が行われます。
講師は大原荘司先生(奈良学園大学名誉教授、志賀直哉旧居館長)。
志賀直哉旧居の客間にあった菩薩像と、菩薩像の同寸制作を通して、残缺の美しさとは何かについて考えます。
また10月26日には「白樺サロンの会」を開講します。