◇2020-01-27 (月)
1月25日(土)、本学のセミナーハウスである志賀直哉旧居にて、若草山の山焼き鑑賞会を開催しました。
この荘厳な催しは、早春を告げる奈良の伝統行事として親しまれており、県内外から多くの人が見物に訪れます。
鑑賞会は本学園の教職員とその家族が対象で、約15名が参加しました。
参加者には、日暮れ前にお抹茶がふるまわれました。和菓子と自家製の大きな干し柿とともに、くつろいでいただきました。
次は、1階の食堂で会食の時間です。山焼きの由来や去年の様子など、さまざまな話題が上りました。
邸内の見学のあと2階の和室に移動しました。18時15分、山焼きの開始を告げる大きな花火が上がりました。
約600発の花火が次々と炸裂し、鹿の顔型の変わり種も飛び出します。
18時30分、いよいよ山焼きのスタートです。
太鼓の音が風に乗って聞こえてくる中、線状の炎が山肌を頂上に向かってじりじりと上っていきました。
前日までの雨のせいか、今年は火の回りがゆるやかだったようです。
山の炎に照らされて、庭の樹々のシルエットが浮かび上がり、参加者のみなさんは「志賀直哉が山焼きを眺めた頃は、樹もまだまだ背が低かったのでしょうね」と話し合っていました。