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◇2019-07-08 (月)

奈良学園公開文化講座第32回「満州からの留日女子学生(奈良女子高等師範学校の留学生を中心に)」を開催

  • 奈良学園公開文化講座第32回「満州からの留日女子学生(奈良女子高等師範学校の留学生を中心に)」を開催

7月6日(土)、奈良学園セミナーハウス・志賀直哉旧居にて、
公開文化講座「満州からの留日女子学生(奈良女子高等師範学校の留学生を中心に)」を開催しました。


講師は奈良学園大学人間教育学部の竹田治美先生です。


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第二次世界大戦以前。満州国の学席制の指定校になり、多くの満州国からの女子留学生を受け入れた奈良女子高等師範学校(現在の奈良女子大学)の状況と、留学生の視点からの交流史についてのお話から始まりました。


多くは単身で、言葉も習慣も異なる異文化の国で学業を続ける困難であったことでしょう。
特に第二次世界大戦前夜に日本がアジア侵略を推し進めていた社会的環境の最中に留学生が大学で勉学を続けることは、想像を絶する厳しさがあったようです。


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そのような政治的社会的事情の中で、なぜ女子留学生たちは、日本での勉学を選択したのでしょうか。
日本は、なぜそういった海外の留学生を積極的に受け入れようとしたのでしょうか。
留学をしていた彼女たちが、戦中戦後を通して、どのような人生を歩んだのでしょうか。
講座では、その疑問を受け入れた大学などに残されたデータに基づいて解き明かしていきました。


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旧居の中庭では、白色のギボウシが満開を迎えています。

ギボウシはお寺の屋根の上や、橋柱の上に飾られている「擬宝珠(ぎぼし)」に、 下向いた花の形に似ていることから付けられた名前だと言われています。


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我が国では江戸時代に園芸種として多くの庭に植えられ、シーボルトも日本の花として持ち帰っています。
ところが元々はさらに古くの時代に東アジアから渡来した植物だそうです。


これは、多くの留学生が海を渡り、その国に馴染もうとしながら、
新しいライフスタイルを留学先の国の文化の中で花開こうとする思いに共通性を感じます。


次回の文化講座は、9月開催予定です。→《2019年度奈良学園公開文化講座案内》

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