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◇2019-05-28 (火)

近代文学講座前期第2回を開催

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5月27日(月)、セミナーハウス・志賀直哉旧居にて「近代文学講座 ―文学表現の諸相― (前期2回目)」を開催しました。講師は京大以文会会員の植村正純先生です。


まず前回から新元号「令和」にちなんで、大伴旅人と万葉集について、引き続き、解説をいただきました。
大伴旅人は、藤原四兄弟との政治的な対立に敗退した長屋王との関係を問われ、63歳で、九州の太宰府に左遷されました。その中で書かれたのが新元号名の文字の元となった「梅花の歌三十二首并せて序」であることなどをお話いただきました。


続いて、3月までの講座で積み残していた谷崎潤一郎の短編小説「吉野葛」についての読み解きを、受講者の皆さんと一緒に進めました。
小説の中で吉野への旅に誘った津村と主人公(谷崎本人を想定)が、それぞれの思いやそれに基づく疑問を、さまざまなエピソードの中で明らかにしていきます。
津村は母の面影を追いながら、自分自身のルーツを知るきっかけをつかもうとし、主人公は吉野にまつわる南朝跡を訪ね、その中から歴史を深く感じる旅をします。
そうした中で、津村の母が辿ってきた苦難の道が徐々に明らかになり、見えなかった津村自身の出生の秘密が解き明かされる中で、完結に向かう流れを共に味わいました。


また物語の中に谷崎潤一郎特有の風景描写に加え、静御前の「初音の鼓」や、吉野に伝わる紙すき業の生活や風物詩などを、うまく組み入れて、小説が描く世界観の中に読者を引き込む手法についてのお話をいただきました。


旧居の中庭には、テイカカズラ「定家蔓」が、白い小さな花を咲かせています。
大伴旅人と同じく古の歌人であり、小倉百人一首の選者、藤原定家にちなんで付けられました。彼が愛した式子内親王を思い、死後も彼女の墓に絡みついている様を見て、後の世にその名前が付けられたと言われています。


次回の講座は5月24日(月)に開催予定です。その藤原定家の『明月記』と近代作家との接点について、ご講座いただく予定です。

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