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◇2019-04-26 (金)

近代文学講座前期第1回を開催

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4月22日(月)セミナーハウス・志賀直哉旧居にて「近代文学講座 ―文学表現の諸相― (前期1回目)」を開催しました。講師は京大以文会会員の植村正純先生です。


今回は前期後期を通して、洋の東西に関わらず古典文学が現代文学に与えた影響や、共有するテーマについて、考察していきます。


今回は当初の予定とは異なり、新しい元号「令和」にちなんで、その素材となった文面の執筆者、大伴旅人と万葉集についての講座をしていただきました。
その中の『梅花の歌三十二首及び序』の中で「〜初春の令月にして、氣淑く風和らぎ〜」という部分から「令」と「和」を採用したそうです。
大伴旅人は当時66歳(730年)。一方、政治的な謀略で長屋王に見覚えのない罪で死に追いやられた事件が勃発したのはその前年の729年。宮廷歌人でもあった大伴旅人は、権力の力で無実の罪を背負わされた長屋王への思いを、強く持っていた時期でもあったそうです。
つまり、そんな時期に執筆された文章から作られた「令和」という元号は、権力に屈してはいけないという思いも込められているということを教えていただきました。


またそれに関連して、大伴旅人の歌を紹介していただきました。
特に『太宰帥大友卿、酒を讃むる歌十三首』に書かれている、お酒の宴に対する思い入れや楽しみついては、現代人にも通じるところが多いことを受講者と共に味わいました。


特に古典文学を読み解いていると、洋の東西に関わらず、例えば「運」と「運命」、「偶然」と「必然」、「論理」と「情念」など、時代は経ても同じように相反する概念の間で葛藤する人間像が描かれていることが紹介されました。


旧居の玄関前には、山野草愛好家の方からお借りしているサクラソウの花が来客を迎え入れてくれています。サクラソウは多くの品種が存在し、最近では玄関前の庭一面にカラフルな花を咲かせるお家もありますが、実は日本固有の花で、古来より私たちの目を楽しませてくれていました。あたかも万葉集に感動する現代人と同じですね。


次回の講座は5月27日(月)に開催予定です。藤原定家の『明月記』と近代作家との接点、並びに前回の後期講座で先生が言い残した谷崎潤一郎の『吉野葛』についてご講座いただく予定です。

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