◇2019-04-09 （火）
4月8日（月）、奈良学園セミナーハウス・志賀直哉旧居にて、2019年度春期の公開文化講座がスタートしました。
この日は、第28回目となり、「奈良の志賀直哉」と題した講座を開催。講師は当館の館長であり、奈良学園大学の名誉教授を務める大原荘司先生でした。
東北に生まれ、東京で成長した志賀直哉が、なぜ遠く離れた関西・奈良の地に住居を構えたのか、そこでどのように過ごしたのか...志賀直哉ファンでなくても文学好きの方は興味を抱くのではないでしょうか。
白樺派に属し、自然を愛していた志賀直哉は、千葉や京都での暮らしを経て奈良の地に目を向けました。
奈良の豊かな自然を愛し、古美術にも関心を抱いた様子を、また人々や生活に対する率直な思いを、日記などに書かれた文章を取り上げて解説されました。
数寄屋造りを取り入れた当館の空間美にもあらためて注目していただけたと思います。
「面白い講座でした！作家の作品を取り上げて、そこから本人について分析するよくあるパターンではなく、作家自身の性格や人生をそのまま紹介する内容で一味違うと思いました」と参加者の方の感想です。
次回の開催は4月15日です。
講座と一緒に風情ある建物や自然豊かな庭園の風景もお楽しみください。
