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◇2019-03-27 (水)

近代文学講座後期第5回を開催

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3月25日(月)セミナーハウス・志賀直哉旧居にて「近代文学講座 ―文学表現の諸相― (後期5回目)」を開催しました。講師は京大以文会会員の植村正純先生です。


まず、前回に概要の紹介をしていただいた谷崎潤一郎の『母を恋ふる記』を、先生と共に読み解いていきました。
母を訪ねて彷徨い歩く少年が、その旅の途上で出会うさまざまな場面の中に母の思い出の断片を感じ、母との関係性を確かめていく様が綴られています。
また、谷崎潤一郎の風景描写や人物描写、感情描写などの絶妙さが、特有の世界観を創り出していることについてのお話しをいただきました。
そうした表現の例として、主人公が母と思しき人と月の光を背に夜道を歩きながら、二つの影が徐々に近づいていくくだりは、谷崎潤一郎の描く独特の世界の中に、読者を引きずり込んでいく文章表現であることが示されました。


続いて同じく谷崎潤一郎の小説、『吉野葛』の読み解きに移りました。
『吉野葛』も、主人公が吉野の山道をあるくプロセスの中で、谷崎独特の表現を楽しむことができる作品であることを、いくつかのセンテンスの紹介をしていただきながら教えていただきました。
この作品については、さらに来期当講座でも引き続き読み解いていきます。


4月から始まる来期の講座については、近代文学についてさらに深く洞察を深めていくと共に『蜻蛉日記』などの古典文学も紹介しながら、近代作家と古典との接点について講義していただきます。


旧居の門を入ってすぐ、玄関までの道の左右に、アセビの花が満開です。
アセビは「馬酔木」と書かれ、馬が間違って葉を食べると、酔ったようにふらつくところからこの漢字が当てられています。実際に有毒物質が含まれ、奈良ではシカがこの木を本能的に避けるため、アセビが多く自生しているそうです。


本日で今期の近代文学講座は終了となります。
来期からの講座もどうぞ楽しみにお待ちください。

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