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◇2018-11-27 (火)

近代文学講座後期第2回を開催

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11月26日(月)、セミナーハウス・志賀直哉旧居にて、「近代文学講座―文学表現の諸相―(後期2回目)」を開講しました。講師は京大以文会会員の植村正純先生です。


後期は、作家の内的な衝迫をどのようなスタイルで表現しているのかについて、それぞれの作家の作品を鑑賞しながら検証していきます。
例えば「故郷」に関する表現方法について、それぞれの作家の個々の捉え方の違いをお話しいただきました。故郷の風景や生活環境を表現したものや、谷崎潤一郎のように、故郷の象徴としての母に対する思いを描写したものが数多くあるとご紹介されました。


続いて、本日の本題、水上勉の『近江石山晴嵐町』を読み解いていきました。
この小説は、脚色はあるものの作家自身の体験に基づく物語だそうです。
その中で母に対する思いや養父母に対する思いなどが、具体的な状況描写に絡めて綴られていること、時間の流れが年代単位で何度も行ったり来たりすることで、その時々の精神的状況の変化を巧みに表現しようとしているところに着目すべきであることを教えていただきました。
また、この小説をさらに深く理解するために、水上勉の生涯の中で起こったさまざまなエピソードや推測される彼自身の心の動きについての検証など、小説の内容と並行してお話をいただきました。


講座が行われる部屋は、ストーブを入れないと寒く感じるほど、秋が深まってまいりました。旧居の庭の紅葉も、眩しいくらいの赤に染まり、訪れる皆様の目を楽しませてくれています。


次回の講座は年が明けた新年の1月28日(月)に開催予定です。次回は今回の水上勉の『近江石山晴嵐町』の後半を読み解きながら、話は谷崎潤一郎の『母を恋ふる記』などを通して、さらにテーマを深めていきます。

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