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◇2018-12-10 (月)

奈良学園公開文化講座第27回「三島由紀夫と西郷隆盛」を開催

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12月8日(土)、奈良市高畑町にある奈良学園セミナーハウス志賀直哉旧居において、第27回目の奈良学園公開文化講座を開催しました。
今回は、桃山学院教育大学客員教授・日本教育新聞社顧問の渡邊規矩郎氏を講師に迎え「三島由紀夫と西郷隆盛」というテーマで講義を開催いたしました。


渡邊先生は、かつて公私ともに三島由紀夫と親しくお付き合いされていた方でもあり、誰も知り得ない三島由紀夫の素顔を垣間見ることの出来る貴重な講座となりました。


その中で、かつて身近に触れ合われた三島由紀夫の思いについて「彼は誤魔化しが大嫌いな人でした。何とか今の不透明で不条理な世の中から、抜け出さなければならないと考え続けていました」というお話をされました。
三島由紀夫は、日本の固有の文化を重んじ、日本の歴史を支えてきた先人たちの知恵に学び(和文化教育)、天から与えられた使命を全うしなければならないと考えていたそうです。


西郷隆盛は「敬天愛人」を座右の名とし、森羅万象や宇宙などを敬い、それに従うことこそ人の生きる道であると考えていました。
西郷隆盛はそれを自身の人生で具現化し、実践したと言えます。


三島由紀夫が割腹自殺を果たしたという結末については賛否両論がありますが、彼が思い描いていた使命を全うするためのひとつの物語の結末として、そうせざる得なかったのではないかという推論についてのお話をいただきました。


最後に非常に活発な質疑応答があり、三島由紀夫に対する関心の高さを伺わせました。


旧居の庭の2箇所で、フユハナワラビが胞子の茎を伸ばしています。注意して探さなければ見つからないほどの、非常に地味なシダ植物で、木の根元でひっとりとそれに寄り添うように育っています。
三島由紀夫が大切にしてきた和文化のように、しっかりと大地に根を伸ばしていました。

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