◇2018-10-25 (木)
第25回奈良学園公開文化講座 10月20日(土) 於 旧居
「絵本を通してのグリーフケア」 人間教育学部学部長 松田智子教授
我が国において、病院で亡くなるケースが1975年を境に、自宅で亡くなるケースを年ごとに上回る事実の紹介があり、子どもの時からデス・エデュケーションが必要とされる現状について事例に基づいた説明がなされた。グリーフプロセス詳細についてデーケンの12段階に基づいた解説があり、死の受容の困難さをあらためて喚起し、引き続き実物の絵本を用いたケアの実践のデモンストレーションがあり理解を大いに深めるものとなった。紹介された絵本の一部を下記に示す。
「ずーとずっと、だいすきだよ」ハンス・ウェルヘルム
「うさちゃんのだいすきなおばあちゃん」ディック・ブルーナ
「わすれられないおくりもの」スーザン・バーレイ
「しんでくれた」谷川俊太郎
幼児教育の現場経験者の参加により、活発で有意義な意見交換がなされた。