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◇2018-06-26 (火)

近代文学講座 《文学表現の諸相》前期第3回を開催

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6月26日(月)、セミナーハウス・志賀直哉旧居にて、「近代文学講座―文学表現の諸相―(前期3回目)を、植村正純先生(京大以文会会員)を講師に開講しました。
会場に入りきれないほど満席になった前回を踏まえ、少し早めに来られる参加者も多く、今回もサンルームや廊下で講座を聞かれる方もおられました。

前回に引き続いて志賀直哉が奈良のこの邸宅で執筆を進めた『暗夜行路』を、参加者と一緒に読み解いていきました。
この小説の全体のテーマとして描かれているのが、まずは祖父の妾でありながら、主人公の人生に大きく関わることになるお栄という女性の存在です。
さらに、愛の原型として、主人公の心の中に影響し続ける母の存在。
そして、文学共通の普遍的テーマでもある父子相剋とも言えるような父親の冷たさが、主人公の人生に与えた影響です。

主人公が兄に進められて尾道に旅するあたりから、物語は次の段階へと移るのですが、旅先で出会った街や、自然環境などの風景描写の美しさは、志賀直哉の文章の特性において特筆すべきものであることが紹介されました。

また、主人公が母への憧れと思われる行動についてや、お栄への思いについて、小説で描かれた表現に対する解釈を参加者と意見交換をしました。
植村先生から「小説の解釈については、それぞれの読者に託されています。ただし、こうして多くの方とその内容を一緒に読み解く場合は、ある程度の共通認識が必要です。その上で、皆さんのご意見を積極的に出していただき、この場で交換したいですね」とお話をいただきました。

旧居の玄関前で山野草愛好家の方からお借りしている植木鉢で開花している、シライトソウが、来客を迎えています。シライトソウは「ゆったりとした時間」が花言葉です。志賀直哉が、25年の歳月をかけて執筆した『暗夜行路』の中で、主人公の半生を、ゆったりと流れる時間の中で綴られたことが想像できます。

次回の講座は7月23日(月)に開催予定です。『暗夜行路』も、いよいよ大きく展開し始めています。主人公の心の変化を、参加者と共に、さらに深く読み解いて行きます。

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