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◇2018-01-29 (月)

近代文学講座 《文学表現の諸相》後期第3回を開催

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1月29日(月)、セミナーハウス・志賀直哉旧居にて、「近代文学講座―文学表現の諸相―(後期3回目)を、植村正純先生(京大以文会会員)を講師に開講しました。


今回の内容は、ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』を取り上げ、受講者と一緒に主人公ミヒャエル・ベルクと、20歳年上の女性ハンナ・シュミッツ双方の視点でその心理を読み解いていきました。


なぜ20歳も違う2人が深い関係性をむすんだのか。その後に起こるさまざまなエピソードや発言に込められた意味についてどのように解釈すればいいのか。特にハンナが自死を選んだことや、ハンナが非識字であることを対外的に隠し通そうとした理由は何だったのかなど、その時代的背景も含めて、さまざまな推論が受講者からも出されました。


さらに『朗読者』では、2人の恋愛関係を綴った物語として語られただけではなく、ハンナがナチス・ドイツ側、特にアウシュビッツに関わった戦争犯罪人として裁かれ、そのことが2人の心理と関係性の推移に、どのように影響してきたのかを学びました。
また、小説名ともなった「僕は彼女の『朗読者』である」と言った言葉の意味合いについても考察しました。
そしてハンナの『朗読者』であることで、ミヒャエルに人生の悲しみと喜びをもたらし、愛であると共に罪であったことに気づく、いわば人生の真実の物語であることを学びました。


ベルンハルト・シュリンクの作品については『階段を下りる女』についても、その概要が紹介されました。


志賀直哉旧居の中庭では南天が、乾いた冬の庭風景の中で真っ赤な実を結んでいます。「難転(なんてん)」に通ずることから、不浄を清め、災いを転じ鬼門を治める縁起良い植物として、志賀直哉が暮らしていた頃にも、大切に育てられていたことでしょう。


次回2月26日(月)後期第4回目の当講座では、『朗読者』の解釈について、再度、確認を行なうと共に、さまざまな作家が「ふるさと」をどうとらえているのかについて、考察していきます。

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