◇2018-01-27 （土）
若草山からほど近い奈良学園セミナーハウス志賀直哉旧居で、今年も「若草山焼き鑑賞会」を開きました。
本学園の教職員とその家族が対象で、約20人が参加しました。
その昔、文豪志賀直哉が客人と食事をしながら山焼きを楽しんだと伝わる２階客間から、当時と同様に、古都奈良の冬の夜空を彩る若草山山焼きを楽しみました。
参加者には、はじめにお抹茶とお菓子でゆったりと過ごしていただきました。
旧居の庭で取れた柿で作った大きくて甘い干し柿も添えると、とても好評でした。その後、みなさんと１階の食堂で食事を楽しんでいただき、大原壮司館長が建築された当時としてはかなりモダンで最先端の考えが詰まった造りの館内を案内しました。
山焼きが始まる午後６時１５分ごろになると、ドドーンと大きな音と共に花火が打ち上げられました。目の前に大輪の花火が広がるたび、参加者から歓声が上がりました。そして、山の芝を焼き尽くす真っ赤な炎が、山頂へと駆け上がる様子は圧巻そのものでした。
家族４人と参加された男子中学生は、「初めて旧居から山焼きを鑑賞して、花火も迫力あってきれいだった。また、当時としては最先端の家づくり、備え付けの氷を入れて冷やす冷蔵庫など、驚きました」と話していました。
