学校法人奈良学園

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◇2016-10-12 (水)

◇第4回奈良学園公開文化講座「志賀直哉と『白樺』派の作家たち」を開催しました

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本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居で、本学教員による「奈良学園公開文化講座」を開催しました。


第4回目の今回は、近代文学研究を専門とし執筆活動も行っている奈良学園大学名誉教授・阿尾時男先生が「志賀直哉と『白樺』派の作家たち」と題して講義を行いました。


講義では志賀直哉の年譜を追いながら、折々の出来事や影響を与えた人物、小説が生まれた背景などを探りました。阿尾教授はまず直哉の学習院時代に触れ、同学年の武者小路実篤との出合いがなければ、雑誌「白樺」の出版も作家・志賀直哉の誕生もなかったと語りました。また作家になって後、奈良に越してきた背景には京都での女性問題があったことを指摘し、そうした自身の体験を描いた「瑣事」や「山科の記憶」などの短編小説も紹介。事象を説明しない志賀文学の特徴や、長い歳月を費やして書き上げられた「暗夜行路」などにも触れました。


さらに阿尾教授は近代文学の流れについても語り、明治40年代からありのままを描く自然主義が台頭し、描写力が格段に進歩したと指摘。自分を見つめる私小説が多く誕生し、特に直哉の私小説や心境小説が若い作家にも大きな影響を与えたと語りました。


旧居の玄関では、秋の七草の一つフジバカマが白い花を咲かせていました。


志賀直哉旧居HP http://www.naragakuen.jp/sgnoy/

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