学校法人奈良学園

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◇2016-09-26 (月)

近代文学講座《文学表現の諸相》前期第5回を開催

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本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居で、「近代文学講座」の講義が行なわれました。講師に、京都大学以文会会員・植村正純先生をお迎えし、近代文学における「文学表現の諸相」を学びます。


全5回の本講座では、夏目漱石の作品を題材にして講義が進められてきました。取り上げられたのは、『三四郎』と『道草』。
前期の最終回となる今回は、前回に引き続いて『道草』を読みました。


漱石の自伝的小説とされる『道草』のなかで漱石は、養父母と父母との間を、金銭とともに行ったり来たりした少年時代を描いています。このことは、漱石にとっては幸福なことではありませんでしたが、家族を他者の目で見る視点、人間観察の鋭さを得た時代であったのではないか、と先生は述べられました。この観察眼は、漱石作品に共通して見られる特徴です。また、『道草』というタイトルは、何を象徴しているのか。受講生の皆さんとともに考えました。


先生の講義では、テーマ以外の作品との比較もよく行われます。今回は、梶井基次郎の『檸檬』。横断的な目線で作品を捉えるという作業を、受講生の皆さんはとても楽しんでおられるようでした。


秋が深まってきています。庭の柿の実が色づき始め、秋明菊も愛らしい花を咲かせています。

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