学校法人奈良学園

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◇2016-09-17 (土)

◇第2回奈良学園公開文化講座「『大和名所図会』における名所の成立」を開催しました

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本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居で、奈良学園大学の教員による「奈良学園公開文化講座」を開催しました。


第2回目の今回は奈良学園大学人間教育学部の阿尾あすか講師が「『大和名所図会』における名所の成立」と題して講義を実施。奈良の名所がどのような経緯で成立していったかを論じました。


旅が文化として発展した江戸時代後期、各地で名所旧跡を写実的な挿絵と共に紹介する「名所図絵」ブームが起こり、読み物として一般の人にも人気を博したそうです。


阿尾講師は「当時の名所とは歌枕として名のある所。歌や物語に詠まれる所を追体験するように人々が訪ねた」と当時の名所の定義を説明しました。寛永三年(1791)に刊行された『大和名所図会』は、俳諧師・秋里籬島と浮世絵師・竹原春朝斎の名コンビが制作。『広大和名勝志』の草稿を引き継ぐ形で編集されました。古典や古歌にかかわる名所を、出典を引用しながら紹介。中でも和歌に対する意識が非常に高く、95件もの和歌が掲載されています。若草山の麓にある武蔵野が伊勢物語ゆかりの名所であるとし、読者の関心を引き寄せる籬島の記述も取り上げました。


講義後は、『大和名所図会』の原本7冊を参加者の方が閲覧。春日大社や興福寺などの名所のほか、旅の装束や庶民の暮らしぶりなども描いた約300年前の本を手にし、活発な議論も交わされました。

野草愛好会の方がお持ちくださった、薄紫色の楚々とした花姿が印象的なギボウシ。旧居の玄関でうつむき加減にお客様を出迎えていました。


志賀直哉旧居HP http://www.naragakuen.jp/sgnoy/

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