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◇2016-09-12 (月)

古典文学講座《小倉百人一首》 前期第5回を開催

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本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居で開催している「古典講座」。前期最終となる第5回の講座が行われました。
今期のテーマは「小倉百人一首」。講師は、元奈良学園高校教諭・吉村治彦先生です。


この講座では、毎回1つのテーマに沿って、百人一首のなかから歌が選ばれ、解説されますが、今回のテーマは、「意外な背景あり! 知れば知るほど"面白い歌"」。歌そのものを愉しむだけでなく、その歌の詠まれた背景や読み手の人柄などを知ってから、歌をみてみようというものです。


たとえば、
「しのぶれど 色にいでにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」
第40番、平兼盛の歌です。この歌は、天徳4(960)年、村上天皇主催の天徳内裏歌合の最後の一番に詠まれたものです。


対するは、壬生忠見。
「恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか」
なかなか決着のつかない一番でしたが、その際、小声で天皇が「しのぶれど」とつぶやいたことから、軍配は兼盛に。


敗者・忠見は、ショックで食べ物も喉を通らなくなり、やがて死んでしまったといいます。


先生の軽妙な解説に、ときには笑い声も。旧居の食堂は楽しい雰囲気に包まれていました。
秋風がすっと吹き抜けるなか、旧居の庭には、名残の朝顔が花を咲かせていました。

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