学校法人奈良学園

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◇2016-08-22 (月)

近代文学講座《文学表現の諸相》前期第4回を開催

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本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居で開講している「近代文学講座」の前期4回目が行われました。

講師は、京都大学以学会会員・植村正純先生。
夏目漱石らの作品を題材に近代文学における「文学表現の諸相」を学んでいます。

今回は、『三四郎』の最終回でした。先生からの問いかけです。「さて、美禰子は誰を愛したのでしょう」。最初は静かだった受講生の皆さんからも、徐々にさまざまな発言があり、講義はいつもより活気がありました。
「では、この作品の主人公は誰でしょう」と先生。誰もが「三四郎では?」と思って先生のお顔を見ていると、先生はにっこり。「いろいろな捉え方があると思いますが、主人公は美禰子でしょう。三四郎はストーリーの運び役と言った方がしっくりきますね」との解説に、受講生の皆さんはひとしきり頷いておられました。

この『三四郎』で、漱石が描いたのはなんだったのでしょう。漱石の言葉をひきながら、先生が解説。さらに、同じテーマが色濃く描き出される、との前置きののち、『道草』へと、講義はひとつまえに進められました。

今年の残暑は例年より辛いように感じますが、時折、すっと風が通る8月の朝でした。庭の片隅にはユーバトリウムの花が咲いていました。また、庭のムクロジがたくさんの実を落としていました。

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