学校法人奈良学園

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◇2016-01-25 (月)

近代文学講座《文学表現の諸相》後期第3回を開催

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1月25日、本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居において連続講座「近代文学講座」の後期第3回が行なわれました。講師に、元京都大学以学会会員・植村正純先生をお迎えし、近代文学における「文学表現の諸相」について学びます。

本講座では、前期からこれまで井上靖の詩と小説を題材として講義が行なわれてきました。新しい年を迎えて1回目となる今回はまず、これまでの振り返りとして井上靖という詩人、そして小説家の特徴がまとめられました。受講された皆さんも、これまでの講義を思い起こしながら、先生のお話を聞いておられました。

さて、後期では、奈良を描いた作品や近年の作品にも目を向けます。
のどかな奈良の風物詩、そして僧侶と田舎娘との恋物物語を描いた作品『斑鳩物語』を読み進めながら、先生は作者・高浜虚子の視覚的な表現の見事さ、詳細な場面描写の妙味などについて解説されました。

高浜虚子はこの作品を33歳で書きましたが、講座では「19歳のとある青年の随筆」として、かつての大和の風景を描いた『野分』という随筆が紹介されました。「筆者は、...私です」と先生が、少々照れながらおっしゃると、受講生の皆さんは、声をあげて驚いておられました。

次回は、葉室麟の『山月庵茶会記』を取り上げます。今回は、その紹介と最初の一段を読みました。

全国的に記録的な寒さが伝えられたこの日、旧居の庭の池に薄い氷がはっている様子がみられました。

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