学校法人奈良学園

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◇2015-05-12 (火)

古典文学講座《西行》前期第1回を開催

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本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居において、古典文学講座《西行》が始まりました。講師は、奈良学園高等学校元教員の吉村治彦先生。毎月1回、全8回の講座を通して、平安時代の大歌人・西行の人となりとその生き方について学びます。

5月11日の第1回では、先生の自己紹介や講座の概要、古典に親しむうえでの心の持ち方などについて話がありました。和歌には作者自身がそれまで気づいていなかったような、自然と心から湧き上がる感情が歌われています。私たちも日常生活のなかでそのような感情に注目することで、和歌に読み込まれた作者の思いを追体験しやすくなるのではないかとのお話に、受講生の皆さんは大きくうなずいていました。

また、和歌の歴史についても解説されました。奈良時代にはすでに5音、7音からなる和歌の前身があったことや和歌が平安時代に隆盛を極めたこと、また平安時代に多く編纂された「私家集」と呼ばれる歌集のなかで、西行の編んだ『山家集』がたいへん優れたものであることなどの話がありました。

講義は旧居の食堂で行われ、窓からは芝生の緑が美しい庭も見えます。「このようなすばらしい環境で古典を学ぶことができてうれしい」という声も聞かれました。旧居での講義以外にも、西行ゆかりの地を実際に訪れる「文学散歩」や、受講者の皆さんでの文集作りなども企画されています。

次回からは具体的に西行の歌を読み解きながら、その足跡を追います。受講者の皆さんは、次回からの講義を楽しみに旧居をあとにされました。


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旧居の池には菖蒲の花が咲き、モリアオガエルが鳴いています。

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