◇2015-01-24 (土)
本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居の2階客間で若草山山焼き鑑賞会を行いました。約20名の参加者は、18時15分からの打ち上げ花火に続き19時過ぎまで、古都奈良に早春を告げる伝統行事を楽しみました。
この日は穏やかに晴れた小春日和、夜になってもさほど気温は下がらず、客間の窓は上の小窓も全開にして鑑賞しました。
花火は15分間に約600発が打ち上げられました。「祈り」「凛(りん)」「伝統」「魂」の4つのシーンで山焼きを演出したもので、迫力のオープニングから、「菊」や「牡丹」「柳」「鹿」や「蝶」などの型物、奈良県最大級の尺玉連発、フィナーレへと冬の夜空を舞台に絢爛豪華なショーが繰り広げられました。
参加者は、若草山の上に次々と上がる花火に、嘆の声を上げながら見入りました。ひときわ大きな花火が上がるたび、その打ち上げの音が旧居を揺るがし、体に伝わってくる迫力も愉しみました。そしてフィナーレ後には大拍手が送られました。
花火の余韻に浸る中、山の各所から炎が上がり始めました。火は見る間に山裾に広がり、山肌を燃え上がっていきました。参加者は、夜空を焦がす焔の祭典を満喫しました。
直哉もここから毎年山焼きを見て、「今年は、よく燃えた」などと日記に綴っています。
山焼き鑑賞後、この機会に恵まれたことを感謝しつつ帰途に就きました。