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◇2014-12-01 (月)

近代文学後期講座第2回を開催

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本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居で近代文学後期講座「文学表現の諸相<詩歌と小説の相関>」(全5回)の第2回「斉藤茂吉と釈迢空(折口信夫)」を開催しました。講師は京都大学以文会会員の植村正純先生です。

前半は、前回の志賀直哉の作品の創作モチーフについてのまとめがありました。先生は、『大津順吉』『范の犯罪』『城崎にて』『暗夜行路』のあらすじとそのモチーフの特徴を簡潔に説明された後、直哉が描こうとしたものは「生活の中の気分・意識・不安」であり、「認知したものと行動の二つが合体する人間の在り様」だと話されました。

後半は、折口信夫の少年時代を彷彿(ほうふつ)させる自伝的小説である『口ぶえ』です。先生は、前期講座を受けていなかった受講生のためにもと、『死者の書』のストーリーをざっと説明されてから、折口の文学観について考証を進められました。

それによると折口は、「文学は欲望・経験・常識を超え、清められて書かれるべき」「文学は私事の表現であると共に歴史の表現」と主張したとのことです。先生は、彼の作品の背景には、(1)彼の人生へ藤無染の大きな関わり (2)彼自身の抽象化された愛(男対男)(3)生い立ちに複雑な影 があると指摘されました。

そして、『口ぶえ』の抄を読み進めた後、岩波文庫『死者の書・口ぶえ』(2010年初刊)の注解を資料に、「日想観」を介して『口ぶえ』と『死者の書』が結びつくこと、少年時代の折口は、「日想観」と俊徳丸(弱法師)の世界を生きたこと を話されました。更に『口ぶえ』は、折口の少年時代だけでなく、ある程度彼の生涯に触れていることに言及されて本日の講義を終えられました。

昨夜来の雨で、旧居の庭の紅葉が一段と鮮やかさを増していました。

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