◇2014-06-24 (火)
古都・奈良の多彩な魅力を生かした音楽祭。今年も「ムジークフェストなら2014」(同実行委員会・奈良県主催、ドイツ連邦共和国総領事館・文化庁後援)が、6月14日から16日間にわたり開催中です。その会場のひとつに本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居が今年も選ばれ、24日(火)の午後13時からと15時半から「おとくゆる 高畑のサロンにて」のコンサートが開かれました。
食堂とサンルームを会場とし、お客様を迎えました。
出演は、古楽歌手・丸谷晶子さんとギタリスト・岡崎泰正さんのユニット「おとくゆる」。"おとくゆる"とは、薫香くゆるがごとくに音がくゆる演奏を、という意。アイルランド、スコットランド、イギリスなどのケルト音楽の伝承歌の詩を深く掘り下げながら、歌に息づく"心の動き"を表現しようと独自にアレンジ、ユニークな音楽活動を行うお二人です。
曲は、「水面は広く」「庭の千草」「ファニーパワー」「夏の思い出」「ブラーニーピルグリム~ジョンイーガンズ ポルカ」「シューラルーン」「アメイジンググレイス」など、誰もが一度は耳にしたことのある作品でした。
会場では、50名近い方々が、岡崎さんのギターと丸谷さんの透き通るようなソプラノに、軽く拍子をとりながら、また目を閉じて耳を澄まされていました。曲目ごとのトークも楽しく、会場の笑いを誘っていました。また曲によっては、ハモニカが加わったり、アイリッシュハープを爪弾いたりするなど、曲想に合わせた演奏が好評でした。
来場者は「会場の雰囲気がとてもいい」「このような素敵な会場ですばらしい演奏が聴けて、贅沢な時間を過ごせました」と、改めて館内を見学される方もありました。
演者のお二人も「ここではいい"気"の流れを感じます。ぜひまたこちらで演奏の機会が持てますように」と話されました。
庭の池畔にはシオカラトンボがひと休み。井戸端の花は、裏庭に咲いたハマユウです。