学校法人奈良学園

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◇2014-04-28 (月)

平成26年度 古典講読講座《芭蕉と大和》第1回を開催

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文字通り"新緑萌える"の旧居の庭では、ツツジが咲き始め、中庭ではヒメウツギ(うの花)も白く可憐な花弁をたくさんつけています。玄関先では、山野草愛好会のご厚意による武蔵鐙(ムサシアブミ)がその不思議な姿で来館者を出迎えています。

本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居で古典講読講座《芭蕉と大和》第1回を開催しました。講師に、元奈良学園高等学校教員の吉村治彦先生をお招きし、月1回のペースで『野ざらし紀行』(芭蕉文集)を読んでいきます。

先生は、「松尾芭蕉は奈良を何度も訪れており、縁が深いのです。本講座では、芭蕉の紀行文によってその足跡をたどってみましょう。私自身も皆さんと一緒に今一度楽しんでみたいと思います」と挨拶されました。

本日のテーマである「俳諧の歴史」に入る前に、俳句30句の中から芭蕉、蕪村、一茶のものをそれぞれ5句ずつ選ぶという課題が出され、受講生の皆さんは、真剣な面持ちで取り組まれていました。
この講座では、正しい言葉遣いをゲーム感覚で認識しようという課題が毎回出されることになり、「勘違いのことば(言い方)」シリーズ①の出題で気分転換後、本題に入られました。

古典の楽しみ方について「古典がわかるようになるには"慣れる"こと、それには、"作品の冒頭部分を暗誦する"ことです。つまり、音読してなんとなくわかった気になればいいのです」と語られました。

「俳諧の歴史といっても、大きな流れをつかめばいいのです」と、資料に基づき、平安時代の連歌の発句が俳諧になっていったことに始まり、南北朝、室町時代、江戸時代初期への流れ、そして俳諧を芸術として完成させた芭蕉(江戸時代前期)、与謝蕪村(同後期)、小林一茶(同末期)、「俳句」という言葉を確立した正岡子規(明治時代)までを説明されました。

受講生の皆さんは、受講記念にと配布された先生お手製の絵はがき(写真右下)や、同じく先生の手によるわかりやすい資料類に感激され、「俳句は中学・高校以来ですが、これならついていけるかも」「今後の内容が楽しみです」と話されていました。

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