学校法人奈良学園

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◇2014-04-21 (月)

平成26年度近代文学講座第1回を開催

本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居で近代文学講座「奈良ゆかりの文学」(全5回)の第1回を開催しました。講師は京都大学以文会評議員で文学講師の植村正純先生です。

先生は、「ここ志賀直哉旧居は、奈良の文化サロンでした。それにちなみ、近代文学を当時のサロン風に皆さんと一緒に読み進めていきたいと思います」と話されて、本講座のこれからの内容についての説明がありました。

全5回の講座では、「奈良ゆかりの文学」を、作品世界の背景を含めて文学作品を読み進めていかれるとのことです。本日と第2回は〔六條篤と多武峯〕と題し、40年弱の人生ながら、奈良を代表する文化人だった六條篤にスポットを当てます。

用意された資料「多武峯随想 ―六條篤をめぐる人々―」は、先生が新短歌クラブ2014年3月刊『潮 第143号』に寄せられたものです。

資料に補足を加える形で、歌人であり、詩人であり、画家であった多武峰の六條篤と、彼と関わりの深い各界の人物との交流を話してくださいました。参加者は、六條篤の人となりと芸術を称賛した司馬遼太郎(幼少期を當麻町で過ごす)、歌人の前川佐美雄(新庄町出身)らとの交流の話を興味深く聞き入っていました。

次回は六條篤が母・静子の憧れの人だったという太田治子(太宰治の娘)の『指輪』(『心映えの記』)、『明るい方へ』を読みます。

講座終了後、受講生から「作品の背景を読むというところに、新鮮さを感じ、今後が楽しみです」「奈良ゆかりの文化人たちの交流が興味深いです」との感想をいただきました。旧居の庭では、ギボウシの葉が勢いづき馬酔木の花が満開です。

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