◇2013-05-31 (金)
奈良県立高円高校で保護者対象の進路講演会が行われ、「高校生の進路を考える~社会の変化と若者の就職難の正体~」をテーマに、奈良学園キャリア開発センター所長、奈良文化女子短期大学の石田秀朗教授が講演しました。
石田教授は「就職難と言われているが本当のところはどうなのか」という問いを投げかけ、求人倍率の推移を資料として示しました。そして、就職とは仕事をすることなのに、就職活動中の学生の多くは、身分獲得活動を頑張っているため、会社側が求めることとズレが生じていると続けました。
また、仕事とは「誰に何をして喜んでもらうのか」ということだと話し、目的を考え創造するなど自分自身で考えてプラスαの価値を提供できることを仕事と表現しBrainnWorkertと呼ばれ、マニュアル通りにすることはManualLaborと呼ばれる作業だと伝えました。
最後に、「仕事をする人」になるためにトレーニングが必要で、年齢に関係なく子どもも日々の中でできることがあると紹介し、さらに、高校時代にどのように過ごせばよいのかなどのアドバイスもしました。
シリアスな問題にも関わらず、会場から笑い声が絶えないまま、今回の講演を終えました。