◇2012-12-07 (金)
「若い看護師をどう活かす?」をテーマに、ワンランク上の看護職を育てるセミナー『看護職キャリア開発スクール』を開催し、奈良学園キャリア開発センター所員の勝眞久美子が講師を務めました。会場となったTKP大阪梅田ビジネスセンターには、遠方からの参加者も多く見られ、講義とカンファレンスを通じて若者へのキャリア教育を学んでいただきました。
勝眞講師はまず、プロ意識のある看護師を育てるには、看護師としてのキャリア・アイデンティティを確立させる必要があると述べました。その支援として、技術の習得と同時に「看護師の役割は何か?」を考えさせ、指導者自身がロールモデルとなる大切さを説明しました。
また、厳しく育てることがプロ意識の育成に結びつくものではないと強調した上で、「優しい」と「馴れ合い」の違いを指導者と新人の両者が理解し、厳しく指導するだけではなくその意味を伝えることが大切だと語りました。そのためには職場の真のコミュニケーションが必要不可欠だと述べ、その一つの手段として、ウェブを利用してお互いを知り合う取り組みをしている病院の事例を紹介しました。
最後に、参加者同士がカンファレンスを通じて情報交換を行いました。そこで出た現場の実情や問題点、実際に取り組んでいる指導方法などを各グループの代表者が発表し、育てるのではなく「プロ意識を持って看護を楽しむ背中を見せる」ことが看護職には必要だと再確認し、今講座を終了しました。