◇2012-11-09 (金)
和歌山県新宮市の新翔高校で「明るい高校生活を送るために」をテーマに、奈良学園キャリア開発センター所長 奈良文化女子短期大学教授 石田秀朗が講演を行いました。
まず、石田教授の経歴から、大学卒業後の就職先は企業側の採用を手助けする仕事に従事しており、12年くらい前から「学生が就職出来るように」と教育現場からの依頼があり、現代は教育現場からキャリア支援という研究を行なっていると語りました。
次に、「あなたはどちらの仕事を選びますか?」の質問に、A・B二つの職業形態を提起しました。Aはある物事を企画・立案する業務、Bは内容をまとめるという業務で、Aを仕事、Bを作業であると説明しました。企業側はAの仕事ができる人材、問題を解決できる能力を持ち、創造力のある発想で物事を考えていく人材を探していることを紹介しました。また、仕事とは答えの出ないものとしながらも、情報がすさまじく交差するスピードの速い現代社会において、その時点での最善の解決策を考え得る人材を、企業は欲しているとも語りました。
そのために、次の3点が重要であると説明しました。
1つ目は『数学能力』で、計算・分析・証明という分野が物事を論理的に考える上で不可欠であること。
2つ目は『言語能力』で、相手とコミュニケーションをとるために、聞き話す国語力が重要であること。
3つ目は『IT能力』で、ipadやスマートフォンなど最新の機器に対応できること。
そして、石田教授は高校生に、文系の人でも数学の勉強を、国語は現代文についてスラスラと読めるようになることを勧めました。
最後に、解決策考案には、普段から「考える癖」をつけるようにと語り、「問題を抱えている人のために考えることが仕事」であるとも語りました。また、自分の得意分野を伸ばすことが、人から頼られるようりなり、人間関係も良くなることも紹介しました。
聴講した高校生から、「社会から必要とされる人間になるために勉強していきたい」、「知らないことばかりで、そのことが知れて今日の講演は非常に参考となりました」などの声が聞かれました。
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