◇2012-06-28 (木)
奈良文化女子短期大学主催の「ちびっこ広場」に参加された方に、奈良学園キャリア開発センター所長・石田秀朗教授(奈良文化女子短期大学)が「母親講座」を行いました。
まず資料を基に、生産年齢人口(15~64歳)と披扶養人口(子ども及び高齢者)の割合が現在は2:1であるのに対し、今の幼児が成人となる20年後には、生産年齢人口 7000万人に対し披扶養人口 5000万人、30年後には、生産年齢人口 5500万人に対し披扶養人口 5000万人と、ほぼ1:1となることを紹介し、プラチナ社会を例に上げ、日本がこれからの高齢化社会にどう対応すればいいのかを説明しました。
プラチナ社会とは、三菱総合研究所が提唱する、環境にやさしい社会・高齢者もイキイキと生活できる社会にするライフスタイルの実現に向けたプロジェクトのことです。高齢化社会に対する問題は、長寿世界一の日本がいち早くこのモデルを完成させれば、世界各国に提供できるビジネスチャンスであることを説明しました。
講座全体を通じて、日本人の東日本大震災の復興支援で見られた「ソーシャル(社会)性」、日本人の持つ「もてなし力」・「サービス力」の高さ、また中国・韓国から医療ツアーが証明する日本の病院のクオリティの高さの例などを挙げ、日本が将来の高齢化社会に充分に対応できる素地があることを説明しました。