学校法人奈良学園

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◇2012-06-25 (月)

特別公開講座《古典文学シリーズIV》を開催

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本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居で古典講読講座《平家物語》第6回を開催しました。当館の北森貞次館長を講師に、『平家物語』(日本古典文学全集/小学館)を読んでいます。

本日は物語の『西光被斬』からです。前座主・明雲を山門が奪い返したことを知った後白河法皇は、不快に思うものの流罪の沙汰はせずにいました。平家一門の栄華を不快に思う法皇の側近の西光ほか新大納言成親が企てる平家討滅の成算がなさそうだと見た多田蔵人行綱は、法皇もそれに組していることも含め清盛に告げ口します。怒った清盛はすぐさま挙兵しますが、法皇には"関知していない"で通すよう伝えました。

清盛はまず成親を呼び出して逮捕します。同時に法皇近習の謀反者を次々に捕らえ、いよいよ
西光です。西光は院の御所へ逃げる途中で捕らえられ、清盛の館へ引き据えられました。覚悟を決めた西光は居直って、清盛の幼少・青年時代の行いからして今の地位は不当だとか、父・忠盛の悪口まで言い、清盛をますます怒らせ、拷問の末、斬首されます。

先生は、鳥羽上皇・後白河法皇についた通憲(信西)、反信西派の信頼、後白河法皇の近臣・師光(西光)、同じく成親らの人脈関係や力関係と乱との関わりを資料で説明、信西、信頼、平氏、源氏らはすべて後白河法皇に動かされていたと話されました。本日も、古文の文法などに触れながら、先生の力強い語りと解釈で1時間半はあっという間に過ぎました。

講座終了後、「大河ドラマも観てるけど、こっちのほうが面白い! 当時の力関係とかがよくわかった」と、講座を楽しまれていました。また、帰り際にモリアオガエルを見に池に回られる受講生もあり、「どこどこ?」と探し、豆柘植の葉先にカエルを見つけて「あ、あそこ!」と、池の端ではしばらくカエル談義が弾みました。

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