奈良文化高校の衛生看護専攻科は4月10日、本校「奏（かなで）ホール」で、平成23年度入学式を挙行しました。

山田校長が式辞で、生徒から学生になり看護師というプロになるために甘えの気持ちを無くして学ぶ態度と、論語で孔子の言葉の「恕（じょ）」を例に挙げながら相手を思いやる心の大切さを述べました。続いて、西川理事長は「人の心の痛みの分かる看護師を目指して頑張ってほしい」と入学を祝福しました。

また、来賓の安彦奈良県看護協会常任理事が東日本大震災に触れ「この年に入学されたことは一生忘れられないことと思います。看護の道を歩む限り学び続けることが大切で、2年間で基礎を身に付けてください」と祝辞を頂きました。

入学生を代表して荻野双葉さんが「校訓をもとに学業に励み心身を鍛え看護職者としてふさわしい人間になるよう努力し、衛生看護専攻科生として伝統を築いていくことを誓います」と宣言して、校歌を斉唱し閉式しました。

衛生看護専攻科は、高校を卒業して准看護師の資格を有する人が2年間で看護師国家試験の受験資格を得ることが出来る課程です。高校の衛生看護科を卒業した人なら中学卒業後5年という制度上最短の年限で国家試験を受験出来る特別なルールです。本校では少人数できめ細やかな指導を行い、昨年度の卒業生は全員、国家試験に合格するなど、実績には定評があります。