学校法人奈良学園

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◇2011-07-25 (月)

特別公開講座《古典文学シリーズⅡ》第8回を開催

本学園のセミナーハウス・志賀直哉旧居で特別公開講座《志賀直哉旧居で読む古典文学シリーズⅡ<源氏物語>》第8回を開催しました。本講座は"源氏をめぐる女性たち①"として紫式部の男性観、女性観などを読んできました。講師は当館の北森貞次館長です。

本日は第4巻の『夕顔(ゆふがお)』の終章です。六条御息所の生霊に殺された夕顔の葬儀が終わり、場面は一転、空蝉の話になります。夕顔の死後病気になった源氏を気遣い空蝉の心はまた揺れますが、夫と共に伊豫に下ることに。源氏は餞別にと例の小袿まで返したので、「それは手元に置いてほしかった」とまたもや未練の空蝉。間違えて関係を持たれた軒端荻にも、源氏は再度ちょっかいを出します。

物語は第5巻の『若紫(わかむらさき)』に入ります。病にわずらう源氏は、北山へ加持に出かけます(聖が高齢のため自ら出向く)が、源氏はここでもただでは帰りません。乳母兄弟の惟光と聖の坊を垣間見て、病身の尼君と10歳ばかりのかわいらしい童女を見つけます。その童は、「かぎりなう、心を盡くし聞こゆる人にいとよう似たてまつれるが・・・」と、何とここで藤壺と関係があったことが初めて明らかにされます。

源氏はその童女を託してくれと頼みますが、断られました。そして、藤壺が実家へ里下り。すかさず源氏は再会を果たします。「続きは次回のお楽しみに」と本日は終了。

旧居の庭の百日紅(さるすべり)が赤い花を付け始めました。その大木の下では受講生らがモリアオガエルのおたまじゃくしの成長を見ようと目を凝らし、ひととき池の周りはにぎやかな声が飛び交いました。また中庭では、美男蔓(びなんかずら/実蔓)がクリーム色のかわいい花を咲かせ始めています。来週辺りが見頃となりそうです。

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