水中の生き物観察会を行いました
11月6日(木)、年中組の園児たちが、奈良学園大学の高岡昌子先生、水中昆虫学者の磯邉ゆう先生、そして奈良学園登美ヶ丘中高の自然再生研究会に所属するお兄さんお姉さんたちと一緒に「水中の生き物調査隊〜ビオトープには何がいるかな!?〜」を行いました。
まずは保育室での観察タイム。園児のテーブルごとに中高生が加わり、小さな研究チームのような雰囲気の中で学びが始まりました。シャーレの中にはヌマエビやトンボのヤゴが元気に泳ぎ回り、虫眼鏡をのぞきながら「こんな泳ぎ方してる!」と夢中で観察する姿が見られました。さらに双眼実体顕微鏡を使うと、細かな足や触角の動きまで見えて「わぁー、大きい!」と歓声が上がります。高岡先生の「ヌマエビの体の真ん中の黒い線は何だろう?」という問いに、「背骨?」「血?」と元気に答える子どもたち。先生が「それはエビさんの腸で、黒く見えるのはうんちなんですよ」と教えてくれました。また先生は、「じゃあ、人間の腸はどのくらいの長さがあると思う?」と子どもたちに問いかけ、登場したのは、人体の内臓を模したエプロン。先生がその中から腸を引き出しながら、園児にも端を持ってもらうとどんどん伸びて部屋の端から端まで伸びました。その思いもよらない長さに、子どもたちは「わぁーっ!」と目を丸くしていました。
その後は校内のビオトープへ移動し、自然の中の生き物を探しました。中高生が池にアミを入れると、ヌマエビや水草などが次々と登場。「この池の命を守るために、飼っている生き物を放してはいけません」との説明に、園児たちは真剣に耳を傾けていました。
最後に「楽しかったですか?」と声をかけると、元気いっぱいの「楽しかったです!」の声。小さな観察から始まった体験は、命のつながりや自然を大切にする心を育む素敵な学びとなりました。


