ニュース
  • 言万葉(ことのよろずは)幼稚園ブログ

真っ赤な秋

園長
  • 真っ赤な秋
  • 真っ赤な秋
  • 真っ赤な秋
  • 真っ赤な秋

「先生見て」駆け寄ってきた女児の手には真っ赤な紅葉が♪
「わぁーきれいだね。真っ赤な秋だね」
「あそこにあるねん。来て来て」

棚田の奥にある紅葉の木が今年も真っ赤に紅葉しました。子どもたちと一緒に行くと薄暗い中に真っ赤な紅葉の木が輝いていました。
葉っぱを1枚拾った子どもは、それをじっくり見つめ、その美しさに満足気な顔をしていました。
「これ見て。半分オレンジ」グラデーションの美しさにも気付いています。1枚の落ち葉から秋を感じる子どもたちです。

紅葉の季節、3歳児はみんなで、学園内に落ち葉拾いに行きました。桜の落ち葉をみつけると「あそこー」とフカフカの落ち葉の中に入って拾います。「みてみていっぱい」袋の中に入れたたくさんの落ち葉を見せてくれます。3歳児は、きれいな葉っぱを選んで集めることよりもたくさん集めることが嬉しいのです。袋いっぱいに集めた落ち葉を自慢げに見せてくれました。
真っ赤に紅葉した「モミジバフウ」の並木道では、木の根元に広がる落ち葉を見付け思わず空に向かって放り投げます。パラパラと降ってくる落ち葉のシャワーに歓声を上げていました。

木に芽が出ていることに気付いた子がいました。「これ赤ちゃん」「ちっちゃいの出てる」友達と一緒に小さな芽を探して発見を喜んでいました。子どもの見る目は素晴らしいです。大人は通り過ぎてしまいそうなこともキャッチしています。「根っこから養分を吸い上げ芽を出す」自然の偉大さを感じるとともに教育でも「目には見えない心の根っこ」をしっかりと育て、子どもたちの可能性を引き出さなければと、子どもの発見から学びました。

赤い「モミジバフウ」の葉っぱを拾ったAちゃんは「これ赤い」「あそこの色も赤」「紅葉組の赤」「靴のここも赤」と1枚の赤い葉っぱからいろいろな赤を見付けることを楽しんでいました。
自然は「今」を逃すと出会うチャンスを逃してしまうこともあります。「今」を大切に、晩秋から初冬へと移り変わる季節と出会っていきたいと思います。