登美ヶ丘講演

登美ヶ丘講演

第6回 (平成23年2月9日)

「南極の自然」 奈良県立奈良高等学校理科教諭 森田好博先生

第6回は、奈良県立奈良高等学校理科教諭の森田好博先生をお招きしました。森田先生は、平成21年、国立極地研究所が行った「教員南極派遣プログラム」による派遣教員として、その年の11月24日から平成22年の3月19日までの約4か月間、第51次南極観測隊に同行して、南極の昭和基地から日本の学校に 向けての「南極授業」を行うなどの活動に従事されました。本校の小学生から集めた質問にも現地からメールで回答をいただきました。
講演では、「南極の詩」のDVDを使って南極観測隊の仕事などを紹介した後、南極・昭和基地での生活をはじめ様々な気象状況や生態系など、日本では体験することのない世界を分かりやすくお話しいただきました。また、「南極に行って良かったことは何ですか?」「南極で食べる食事はおいしかったですか?」などの生徒からの質問に対して、「良かったことは、空がものすごくきれいだったこと、海の夕焼けは世界一美しいと思ったこと、山に登った時に30何億年前からの光景を眺めることができたこと、まるで別の惑星に行ったような体験でした。」「食事はとてもおいしかった。元客船の料理人だった和と洋のシェフがいて、クリスマスや正月には豪華な料理も出ました。また、フリーズドライという製法に関しては、日本の技術の素晴らしさを感じました。」などと、丁寧に答えてく ださいました。
最後に、「南極大陸の気象変動は、過去、現在、未来の地球を映す鏡だ」と話され、南極を含む地球全体の環境保全について、生徒たちに訴えかけられました。