登美ヶ丘講演

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第10回 (平成25年2月2日)

「拉致問題を通して『家族の絆』を考える」 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 代表 飯塚 繁雄 氏

第10回は、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」の飯塚繁雄代表をお招きしました。
講演に先立って、1977年に北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの家族の苦悩や、懸命な救出活動の様子を描いたアニメ『めぐみ』を鑑賞し、当時中学1年生のめぐみさんが下校中に拉致された事実から、生徒たちは自分たちにも起こりうることだと実感し、この問題について深い関心を持ちました。
講演で飯塚さんは、飯塚さんの妹であり拉致被害者の一人、田口八重子さんを例に、北朝鮮が何を目的として日本人を拉致したのか、その実態を語りました。
次に、日本政府の姿勢に対しても言及。拉致問題をタブー視していた過去や、拉致問題が進展した小泉内閣から現在までに13人もの総理大臣が交代している 不安定さを問題視しました。そして、代わりがいない被害者家族の思いや絆は時が経っても強く、国民の一人ひとりが自分や家族の立場に立って、拉致問題を家 族単位で考えてほしいと呼び掛け、また、拉致は無視できない国の抱える問題だと日本の若者が理解し、政府を後押しし、この問題を風化させないことが重要だ と語りました。
最後に代表生徒が「北朝鮮はもちろん、拉致問題は日本の弱さにも問題があると感じました。国民に広く呼び掛けるなど、自分にできることを行動し、家族との絆も大切にしていきたいです」と感想とお礼を述べ、講演会を終了しました。